ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる……。 ポール・シュレイダーの脚本をM・スコセッシが監督。アカデミー賞で作品賞、主演男優賞(デ・ニーロ)、助演女優賞(ジョディ・フォスター)、作曲賞(バーナード・ハーマン)にノミネートされ、受賞は逃したものの、カンヌ映画祭ではグランプリのパルムドールを受賞。その他全米批評家協会賞、NY批評家協会賞、LA批評家協会賞などで数々の賞を受賞した名作中の名作。ただのタクシーの運転手がちょっとしたきっかけで世の中に苛立ち、着々と狂気へステップアップしていく様子は、気味が悪いし、怖いし、観ているこちらが腹立たしいけど、逆にこの後味の悪さが心にズシっと来ます。 (update:07/9/06)
自分自身が世間から評価されず苛立っているのがホントなのに、社会が悪いと自分を正当化。それがどんどんエスカレート。自尊心を満足させるために事件を起こしたりして、なにやってんだ?コイツ?と思わずにはいられないけど、なんだか反抗期を思い出した。思春期の頃ってこんな感じだったよな、と。で、この主人公は決して思春期じゃないから、そこが狂気。大人になってさらに自尊心が大きく膨らんでるこの男は、下手に行動力があるから手がつけられない。この頃のデ・ニーロって今の落ち着き払った大人の魅力は全くなくて、何をしでかすか分からない危険な雰囲気が、またステキ。(daizy) (update:07/9/06)
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