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ディープ・エンド

ディープ・エンド

The Deep End

 [2001/米]
ディープ・エンド

ACCESS COUNT:90
監督: スコット・マクギー
デヴィッド・シーゲル
出演: ティルダ・スウィントン
ゴラン・ヴィシュニック
ジョナサン・タッカー
ピーター・ドゥナット
ジョシュ・ルーカス
レイモンド・バリー
タマラ・ホープ

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カリフォルニア州タホ湖湖畔に暮らすホール一家。海軍に勤める夫が海上任務で長期不在の間、妻マーガレッ(ティルダ・スウィントン)トは義父のジャック(ピーター・ドゥナット)と3人の子どもたちと平和な日々を送っていた。マーガレットの唯一の心配は、最近チンピラまがいの男ダービー(ジョシュ・ルーカス)と付き合っている長男ボウ(ジョナサン・タッカー)のこと。そんなある日、マーガレットは家の裏の桟橋でダービーが死んでいるのを見つける。とっさに昨夜のボウの不自然な態度を思い出し、彼が殺したのだと思い込む。息子をかばうため、マーガレットは無我夢中でダービーの死体を湖に沈め、証拠隠滅を図るのだったが…。

息子を守る一心でとった母親の行動が逆に平和な家庭を一変させてしまう様を巧みな人物描写で描いた日本劇場未公開のサスペンス・スリラー。監督はこれが劇場2作目となるコンビ、スコット・マクギーとデヴィッド・シーゲル。主演は「オルランド」「ザ・ビーチ」のティルダ・スウィントン。問題の息子ボウ役は、『スリーパーズ』『ヴァージン・スイサイズ』『テキサス・チェーンソー』のジョナサン・タッカー。。『ER緊急救命室』でお馴染みのゴラン・ヴィシュニックは重要な役どころで登場する。彼は医者の役より、こういう役の方がカッコいい。早々に殺されてしまうダービー役は、『メラニーが行く!』などに出演、さらに今後の出演作も目白押しのオトコマエ、ジョシュ・ルーカス。タホ湖畔の静かな住宅地が舞台だけに、本編を流れる空気は、静かで澄んでいる。劇的に盛り上げる音楽もなければ、観客をあきさせないテンポもない。でもこの母親が、起こす行動から目が離せない。
(update:07/9/06)


大事な息子ボウがその彼氏であるダービーを殺したのではないかと思い込み、必死で遺体を湖に沈めたあと、その証拠ビデオをネタに脅される主人公マーガレット。5万ドルという大金をなんとか作ろうと四苦八苦。賢明な彼女は、金策に走っていることを家族に知られまいと、普段どおりの主婦の仕事をこなしている。娘をバレエ教室に迎えに行ったり、おじいさんの食事の支度をしたり。だんなに相談しようにも、長い航海で不在。息子がゲイであることも、その彼氏を乗せて事故ったことも、伝えることができない。このまま隠しておくこともできないけど、どう伝えたらいいのか分からない。結局一度も登場することがなかった夫は、役立たず。脅迫してきた張本人アレックスは、なぜか彼女に同情し、次第に惹かれていく。でもアレックスの相棒のオッサンが黙っちゃいない。アレックスが取り立てられないのなら、自分が意地でも金を手に入れる、とばかりに紳士そうな見た目とは違い手荒くマーガレットを脅す相棒のオッサン。アレックスは、どうやらすっかりマーガレットに気持ちがあるようで、マーガレットをかばってこの相棒を殺してしまう。ここまで、一体アレックスはどういうつもりで、マーガレットを助けるんだろう?と今ひとつつかみきれない。が、彼が死んだ相棒を乗せて、車で転倒したとき、死の間際に告白する。「オレは君を・・・」。そう、二人はこの2日間のうちに恋に落ちていた。でも、とても大人な恋。とてつもなくプラトニック。自室で涙に暮れる母親に、そっとボウが寄り添っている。息子に、今まで何があったかは語らず、エンド。

この息子のためにひた隠しにしてきた母親マーガレットは、結局ボウに真実を告げていない。ボウはどこまで理解しているのか。そして、ダービーの死の真相を、マーガレットは知ることになるのか・・・。一切本編中では語られない。その後警察の手が及ぶのか否かも私たちは知ることがない。こうしたエンディングにすることで、マーガレットとアレックスの奇妙だけど、大人な恋に重点をおきたかったのかもしれない。そして母親の、息子への愛も。(daizy)
(update:07/9/06)

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