1963年NY州ブロンクスヴィル。幸せの家庭に育った16歳のフランク・アバグネイルJr.(L・ディカプリオ)だったが、父の事業の失敗で母には男ができ、両親の離婚。父(C・ウォーケン)と母、どちらと一緒に暮らすかという究極の選択を迫られたフランクは、そのまま家を飛び出し、マンハッタンへ行く。お金に困ったフランクは町で人々の視線を集めて歩くパイロットを見かける。これだ!ここから彼の詐欺師としての人生がスタートする・・・。 1980年に出版された天才詐欺師フランク・アバグネイルJr.の自伝を基にしたコミカルな人間ドラマ。スピルバーグ監督が久々に派手なVFXなどを使用せずにドラマに徹し抜いた。音楽はジョン・ウイリアムス。フランクを執拗に追いかけるFBI捜査官にトム・ハンクス,フランクの父親役にクリストファー・ウォーケン。演技派俳優らの演じる力の入らないさらりとしたコメディは見ごたえ十分。暗く沈んだ背景とは対照的に、痛快に詐欺を繰り広げる様子が気持ちいいです。FBI捜査官とフランクの奇妙な友情が感動的。「まだ人を信じる気持ちが残っていたからこそ大胆な詐欺が成り立った時代」を描いている。 まず映画が始まって、オープニングクレジットのレトロ風味のアニメーションがとっても素敵。いきなり冒頭から釘付けに。そして、本編に入るとお話は前後しながら、しかし整然と語られていく・・・。 (update:07/9/06)
まず目をひくのは、主人公フランクの鮮やかな詐欺の手口。軽やかに描かれているため、どんな風にしてだますんだろうと先が楽しみになっていまう。自信たっぷりのだましっぷりに、観ている方は気分爽快。でもその裏側にはフランクの家族の問題も。自慢の父と母の離婚とリッチな生活から貧乏生活への転落。そんな背景が彼を詐欺師の道へと駆り立てたわけだ。そんなフランクの心の葛藤と複雑な心情を少し暗く・・・そして軽やかな詐欺師のテクニックを明るく描いているのだが、この作品のおもしろさには感心せずにはいられない! プロットのおもしろさはもちろん、出演者たちのうまさがとても目立つ。主人公二人の、追う者と追われる者という敵同士でありながら、どこかお互いを憎めない気持ちが生まれやがて人間的なつながりへと発展していく部分は、ディカプリオとハンクスがうまくてよすぎる!そして、フランクの父役にクリストファー・ウォーケン。この人はもううまくて当たり前だけど、昔はダンディでかっこいいクールな役が多かった。やっぱり年をとったせいなのか、かなり人間味のある役が増えてきたように思う。この変化の仕方はなんだかポール・ニューマンの軌跡と似てるような気がしないでもない。 そしてちょっとしか出てきてないが、マーティン・シーン。息子達チャーリー・シーンとエミリオ・エステベスはもう全然出てこないが、お父さんはずっと映画に出続けててさすが。何を考えてるかわからない奇妙なお金持ちのおやじ役。 あと音楽もいい。いわゆる「ラウンジ・ミュージック」。当時の希望にあふれた空気だけを切り取るものとして使われている。時代を語ってくれる音楽。楽しく軽やか、鮮やかな詐欺のテクの見せ場にたくさん流れる。! オフィシャルページより抜粋----- 実在のフランク・アバグネイルは、16歳から21歳までの間に400万ドルを稼いだ、信じられないような""天才詐欺師""だった。ニューヨーク近郊のブロンクスヴィルで生まれ育ったが、16歳のとき両親が離婚。そのショックから家出。以後、母国アメリカを振り出しに、実に26カ国で偽造小切手を現金化した。しかし、ターゲットは常に大手の銀行で、個人や貧乏人から搾取することはなかった。21歳でフランスの警察に逮捕され、フランス、スウェーデン、アメリカで刑務所生活を送り、5年後、FBIに情報提供するという条件で釈放される。のちに彼は、この経験を逆手に取り、セキュリティのコンサルタント会社を設立。現在では世界中の1万4000件以上の金融機関や政府機関に「詐欺に遭わない方法」を伝授して大成功している。これもまた信じられないようなほんとの話。今、アバグネイルには彼の再生を支えてくれた妻と3人の息子がいるが、息子たちがそれぞれ16歳になったときにこの自叙伝を読ませたという。 (daizy) (update:07/9/06)
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