1924年11月、メディア王ウィリアム・ランドルフ・ハースト(エドワード・ハーマン)は、大物映画人トーマス・インス(ケイリー・エルウィズ)の誕生日を祝うため自分の豪華ヨットで盛大なパーティを催した。主賓のインス以外にこのパーティに招かれたのは一握りの一流映画スターと大物業界人たち。その中には、あのチャールズ・チャップリン(エディ・イザード)と、ハーストの愛人で女優のマリオン・デイビス(キルステン・ダンスト)の姿も。そして、チャップリンはマリオンへの気持ちをあまり隠そうとしない。やがて、船は様々な欲望と危険な陰謀の香りを漂わせながらサンペドロの港を後にするのだった…。 1920年代のハリウッドで実際に起きたスキャンダルの謎に迫るミステリー。喜劇王チャーリー・チャップリン、女優マリオン・デイヴィスら関係者全員の沈黙によって現在も解決していない事件の真相に迫る。監督は『ラスト・ショー』の名匠ピーター・ボグダノヴィッチ。キャストには『スパイダーマン』のキルスティン・ダンスト、『ニクソン』のエドワード・ハーマン、『アナザー・カントリー』のケアリー・エルウィスら実力派が名を連ねる。ダンストらが着こなす20年代ファッションも見どころ。このメディア王と言われるハースト氏は、オーソン・ウェルズ主演で有名な『市民ケーン』のモデルになった人物らしい。このメディア界の大物も、愛人マリオンにはかなわないようで、メロメロ。そして若くてピチピチ小悪魔的魅力のマリオンはモテモテ。チャップリンが彼女を狙っている。嫉妬心が爆発しそうなハースト。ここで何も起こらないわけがない。サスペンスというより、メロドラマ。当時のハリウッドの端っこを垣間見れる割と(!)貴重かもしれないストーリー。それにしても『マーシェンカ』であんなにカッコよかったケイリー・エルウェズが、ちょっと太ってオッサン化していたのにがっくり・・・。 (update:07/9/06)
ハーストが嫉妬に駆られて、ピストルを持ち出し、チャップリンと間違えてトーマスを撃ち殺してしまった。ここまでのうだうだっとしたメロドラマは実はどうでもいい。かなり長いけど。何が印象に残るかというと、一人の人間を殺しておいて、誰もそれを告発しないドス黒い陰謀なのだ。体裁と保身ばかりを気にする当時のハリウッドでは、金と権力にモノを言わせてあらゆる人間を思うように操ったハーストを咎める者はいない。ココがミソ。ハーストがトーマスを撃ったと証言するほど、正義感に燃える人は誰一人いなくて、黙ってる代わりに自分に得があるならその方がいいわけ。おそろしい・・・。要するに理性とか正義感とかが希薄なんだな、この人たちは。なんだかヤな話だ。(daizy) (update:07/9/06)
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